イギリスから旋風を巻き起こし、29年にわたるニューヨーク・オフブロードウェイ公演をはじめ、世界53カ国で1,500万人以上を大興奮させたショー『STOMP ストンプ』。スペシャルサポーターのAぇ! groupの末澤誠也と草間リチャード敬太が、6月20日(金)に行われた記者発表会に出席し、公演の見どころを紹介した。
本作は、現在までに世界53カ国で1500万人以上の動員を誇るライブパフォーマンスショー。ダンス、パーカッション、演劇、コメディ、そして日常の「音」と「動き」が混ざり合う、体感型パフォーマンスで、バケツやデッキブラシ、ゴミ箱のふた、ビニール袋などあらゆるものを楽器として気持ちの良いリズムを刻んで魅せる。
記者発表会には、2025年8月からの東京・大阪での公演を前に来日した“ストンパー”(キャスト)4名も参加し、パフォーマンスを披露。手を叩き、タップで音を出し、時にはデッキブラシや長いスティックを使ってリズムを奏でる圧巻のパフォーマンスで会場を魅了した。
幼少期からタップダンスを続けているという末澤は「タップダンスだけでも難しいですが、『STOMP』はそれに加えて身近なものを楽器として操るので、そうした難しさもあると思う」と分析し、「細かい音まで皆さんでアイコンタクトをとって繊細なところもありながらダイナミックで、そうした振り幅も興奮しました」と声を弾ませた。
パフォーマンスを食い入るように見つめていた草間も「ワクワクが止まらないです。興奮冷めやらぬというのはこのことかなと思います。手拍子一つであんなにオシャレになるんだって」と驚きを隠せない様子で、「ソロダンスでやりたい」とグループでのパフォーマンスにも取り入れたいと目を輝かせた。
トークセッションでは、末澤からストンパーたちに「どういった練習をしているのか?」という質問があがった。ストンパーの一人、ジャスミン・ジョイナーは「反復が大事。繰り返しショーをやる中で体に染み込ませていきます。週に何回も公演を行うので、それだけやると自然と染み付いていくんです」と回答。そして「それ以外では、私は普段、ダンサーでもありダンスのインストラクターもしているので、ダンスと有酸素運動をしてとにかくスタミナをつけるようにしています」と明かす。
続けて、末澤は自身がステージに立ったときを思い返しながら「パフォーマンス中に間違えてしまうことはないですか?」と尋ねると、ストンパーのショーン・パーハムは「生ものですからミスはつきものです。でも、それがライブの醍醐味。それに、我々はミスからワクワクするものに変えることを得意としています。そんなやり方もあるんだ、これも面白いねと新しいアイディアに結びつけていくことをやっています」と答えた。その回答に末澤は「エンターテイナーとしてとても勉強になります」と関心しきりだった。
草間からは「いろいろなものを使ってパフォーマンスしていますが、特に好きなアイテムは?」という質問も。ショーンは「 一番好きなものは新聞紙です。新聞紙で音を出すには工夫が必要です。なので、新聞紙を使った演目は舞台演劇に近く、それぞれのキャストがコメディタッチで面白いことをやったり、ぶっ飛んだことをやって面白いものを見せるという演目なので、大好きです」と話した。
また、末澤からの「パフォーマンスをしていて楽しい瞬間は?」という質問にはストンパーのアダム・バックリーが「個人でもグループとしてもたくさん練習を重ねて努力をしてきたものが身を結ぶ瞬間。ステージに立って、みんなで一つになってパフォーマンスをするとき。そしてお客さんの前でそれをパフォーマンスするときが充実していて、楽しいと思う瞬間です」と答えた。この回答に末澤は同意し、「僕たちはバンドもやるのですが、リハーサルをして、ライブで会場にお客さんが入って、その空間でみんなと一体感が生まれた瞬間は気分が上がるし、ステージに立っていてよかったと思う瞬間です」と醍醐味を語った。
記者会見の最後に、ストンパーのフィリップ・バチェラーは改めて「この夏、日本に戻ってきて、東京と大阪で公演を行います。我々も本当に楽しみにしていて待ちきれません。大迫力でエネルギッシュで、子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで誰もが楽しめる内容になっていますので、ぜひ参加していただいて一緒に音楽を奏でたいと思います」とアピール。
末澤は「この迫力をぜひたくさんの方に観ていただきたいと思いました。年齢、性別を問わずに楽しんでいただけます。言葉を使わないからこそ、目でも耳でも楽しめる唯一無二のショーだと思います。生でこの楽しさ、音圧を感じていただけると嬉しいです」とPRし、草間は「生だからこそ得られる高揚感、音圧を感じていただきたいです。身近なものを使っているから得られる親近感もある。何かを始めるきっかけにもなるのではないかと思います。ぜひ劇場で体感していただけたら」と呼びかけて締めくくった。
レポート:嶋田真己/撮影:taro